Arrowhead project
- 圧倒的な絶望感
状況が絶望的でその中でもがく様子が面白かった。「人間は恐怖に向き合うと何をするかわからない」「同じ部屋に2人以上居ると最終的には殺しあう」など敵はsomethingだけではなかった。弁護士の存在感の無さ。
- カメラワーク
最初の方でカメラワークがどこを見ているのかわからない感じで怖かった。たぶん巧い雰囲気が出てた。
- ラスト
報われない。もやもや感が心地良い。最後もうだめだと思わせておいてのエンディングは巧かった。途中の宗教団体のくだりとか含めて小説のようだった。
やっぱりラストが驚いた。色々含まれてる気がするけど今は面白かったとしか言えない。思ったことが浮かんできたらまた追記するかもしれない。
(120328追記)
- 狂気及び理性との対立
恐怖に飲まれた人々が狂信的な宗教団体のように変貌し主人公たちと対立した様に、弁護士のグループも理性の妄信者として主人公たちと対立していた。主人公たちの「まともさ」が狂気、理性と対立している様子は、人間の「汚さ」がよく出ていたように思う。
人は誰一人とも分かり合えない。